z.ohnamiのラフロイグ。

渋谷テクニカルナイトに行ってきた

今日のテーマは「ソーシャルネットワークオープンソースで実現する Web2.0 時代のアクセシビリティ」。長い。重要なのは後半の「Web2.0時代のアクセシビリティ」というところ。
http://www.ibm.com/developerworks/jp/evangelist/events/080905.html

ITにおけるアクセシビリティとは?

 「障害者を含むすべての人が情報機器を操作できるようにすること」だとセミナーでは定義していた。そこから障害者にとっての職域の拡大や情報源の確立、教育環境の整備と目的ができてくる。アクセシビリティという言葉自体は90年代ぐらいから普及しはじめたらしい。アクセスビリティに関する製品の歴史が興味深かった。メインフレームのための3270のターミナルで障害者用のやつがあったなんて知らなかった。
 あとはスクリーンリーダーという製品があって、文字を音声として読み上げる機能の紹介など。デモを見たけど、音声が速すぎて何を言っているのかわからない。視覚障害の人は聴力が発達するって講師の方はおっしゃっていた。ここまではよくある話。

Web2.0インパク

 Web2.0という言葉が出てきて、Google Mapが公開されたころにアクセシビリティの分野においても変化の兆しが現れたといっていた。今回のセミナーはここの話がポイントだったように思う。

次世代アクセシビリティ標準

 Ajaxを使った動的なサイトや動画、音声などのコンテンツの増加に伴い、JIS規格などで新しいものが出てきたよって話。
こんな規格の話をしていた。

    • WCAG 2.0
    • Section 508
    • JIS X8341
オープンソース

 Eclipseをベースにした視覚障害者用の開発環境を作ったという話。発展途上国での開発者増加に伴って需要が高まってきていると話をしていた。ほかにもFireFoxが視覚障害者用のタグをすでに実装していたりとか、オープンソースのスクリーンリーダがある話とか、興味深い話が多かった。これまでのスクリーンリーダーにおける課題はふたつ。金額が高いこと、どうしても限られた人数で開発するのでユーザーの意見が反映されにくいこと。確かに。この課題を解決する上で、オープンソースというやり方は相性がいいかもしれない。障害者の声だってダイレクトに聞くことができる。

ソーシャルコンピューティング

 これも興味深かった。視覚障害者が読みにくいサイトを発見した場合、アラームをあげると世界中のボランティアに通知され改修したWebページが専用のサーバーにアップされるという仕組みを実現させたらしい。二回目以降の参照は自動的に改修したものを参照するようになるとか。発想はすばらしいけれど気になる点がひとつ。オリジナルのサイトでWebページの内容変更が発生した場合にどうするのか?プロキシサーバのようなもので更新したかしないかを確認したりするのだろうか。そうじゃないと障害者用にカスタマイズされたページはいつまでたっても古い情報のままになってしまう。
 講師の方も話をしていたけれどこの方法は非効率的である。根本的に解決するには最初にオリジナルのサイトを構築するときから、アクセシビリティへの配慮をするのが一番だといっていた。ということはフレームワークとかオーサリングツールとかで自動的にアクセシビリティが配慮されるような仕組みがあるといいのかもしれない。

音声の読み上げはかなり進化している。目を閉じたら人の話し声と遜色ないくらい。感動した。
テクニカルナイトは毎週、さまざまなジャンルの話を聞けてとても面白い。刺激になる。次は何だろう。

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